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大阪検定の『問題集』刊行されました!






 大阪歴史博物館も協力している「なにわなんでも大阪検定」。

 第4回は昨年7月1日に実施されましたが、その全問題と解答・解説を収録した『第4回 大阪の問題集』(創元社)が刊行されました。


   DSC_0592_convert_20130322095307.jpg


 今回も、大阪検定ならではの多種多様な問題が出題されています。
 いくつか紹介してみましょう。


 (1)
 1983年(昭和58年)、増田宗昭が枚方市に第1号店をオープンし、現在では日本全国に約1,400の店舗を展開している企業があります。この企業が展開する店舗の名称は何でしょう?
 ①ミスタードーナツ ②カレーハウスCoCo壱番屋 ③LAWSON ④TSUTAYA 【3級】

 (2)
 1875年(明治8年)、大阪の料亭「花外楼」などで大審院の設置や立憲体制への移行が合意された大阪会議が開かれました。この会議に出席していた政府側の要人で、「花外楼」の命名者でもある長州藩出身の人物は誰でしょう?
 ①高杉晋作 ②木戸孝允 ③久坂玄瑞 ④大久保利通 【2級】
 
 (3)
 大阪市旭区は、1932年(昭和7年)にある区から分離して誕生しました。ある区とはどれでしょう?
 ①北区 ②東成区 ③都島区 ④鶴見区 【2級ご当地問題(大阪市)】

 (4)
 ミナミの繁華街、千日前(大阪市中央区)は、明治維新後に興行街として開発されました。その際、興行プロモーターとして活躍した下の像の写真の人物は誰でしょう?
 ①川西清兵衛 ②岸本兼太郎 ③田中市兵衛 ④奥田弁次郎 【1級】

   逕サ蜒・006_convert_20130322101035 当館蔵(奥田幸治郎氏寄贈)

 (5)
 大阪には難読地名・駅名が数多くあります。問題Aの漢字4文字の地名の読み方をひらがなで、Bのひらがなの地名を漢字で書いてください。
 A 住道矢田(大阪市東住吉区) B みてじま(大阪市西淀川区) 【1級】

 【解答は最末尾に掲載しています】


 いかがでしょうか?
 ここには、少し難しい問題を出していますので、ご安心を。

 『問題集』には、1問ごとに詳しい解説も書いてありますので、勉強にも最適です。
 また、第3回までについても、回ごとに問題集が出版されており、参考になること間違いなしです。

 今年の第5回なにわなんでも大阪検定は、6月30日(日)に実施されます。申込み期間は、4月10日~5月22日です。
 詳しくは大阪商工会議所のホームページなどをご覧ください。




 【解答】
 (1)④ (2)② (3)② (4)④ (5)A すんじやた B御幣島




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為末大『走る哲学』






 ロンドン五輪も中盤。陸上競技も始まりましたね!

 五輪に出るようなトップアスリートの思考は、往々にして、われわれの想像するところとは懸け離れているものです。
 今日ご紹介する1冊は、為末大『走る哲学』(扶桑社新書、2012)。


   走る哲学


 為末選手は、世界陸上の400mハードルで2度の銅メダルを獲得した日本記録保持者です。ロンドン五輪の出場はならず、第一線を退きました。
 その果敢な走りは「侍ハードラ―」の異名を取り、現役時代から「ストリート陸上」開催に象徴されるように、陸上競技の普及や社会貢献に強い関心を持ってきました。その経歴も、大学卒業後、大阪の有名企業に入るのですが、すぐにやめて、プロとして世界を転戦する道を選びます。企業所属のアスリートが多かった当時、為末選手の選択は注目を集めました。

 実際のレースを見ると、とても速いのです! ハードル選手としては小柄な方なので、速さがより強調されるのでしょうね。
 最後となった大阪・長居でのレース、1台目でこけちゃいましたが、彼らしい清々しいラストランでした。


長居競技場の日本陸上


 その著書『走る哲学』は、2年間つづけているツイッターを活字化したもの。アスリートの日々の思考が生き生きと綴られています。

 内容を少しだけご紹介します。



 僕らの仕事はやっぱりどこまでいっても結果が全てで、勝たないとどうにもならない。

 (中略)

 勝負強くなりたくて勝負にこだわり続ければ、自分の中で勝ち負けの比重が大きくなりすぎて、勝負に強いストレスを感じる。反対に勝負にこだわらないと勝ち負けの比重が大きくないから、いざ勝負の時にのびのびプレーできたりする。失敗したら終わりですよと言うと大体みんな動きが悪くなる。

 アメリカに来て驚いたのは、子どもに関しては徹底して結果主義じゃない事。とにかく努力と姿勢を褒める。それがオリンピックとかになると急に結果主義になる。なのに勝負強い。負けて選手村に戻ってきて、次があるさ、という風に平気で笑いながら食事をしている姿が印象に残っている。

 (中略)

 子どもを勝負弱くさせるのは簡単。失敗したらおしまいだよと言い続ける事。そうすれば失敗を恐れ、挑戦を恐れ、評価を気にするようになり、縮こまる。

 (中略)

 恐れは心を縛り、動きも縛る。そもそもその恐れが何処から来ているかをよく知るのが結果につながる。結果を出すために結果にこだわらないで楽しむ姿勢でいるという矛盾を、自分の中に上手に同居させる事が大事だと僕は思う。 (「結果を出す事と結果にこだわる事」)



 五輪中なので、それに絡んだ項をご紹介しました。でも、これはスポーツに限らず、いろいろなことに当てはまりそうですね。

 要は、人間の(あるいは自分の)心の動きを把握して、それをコントロールすることが大切だと、為末さんは言います。
 「調整がうまいという事は、安定できる事ではなく揺らぎがコントロールできる事」(「変化をつける」)という言からも、それはわかります。

 1冊のなかに、どこか自分の琴線にふれる箇所があるような本。
 オリンピック観戦のお伴としても最適です。
 
 



古田雄介『中の人 ネット界のトップスター26人の素顔』






 このブログも、そろそろ333回くらいになるらしい(笑)

 そこで、本屋さんで見つけた最新刊をご紹介!


   『中の人』


 古田雄介『中の人 ネット界のトップスター26人の素顔』(アスキー・メディアワークス、2012)です。

 インターネット上でホームページ、ブログ、ツイッター等を運営している26人の方にインタビューした本です(取り上げているサイト数は24)。
 これが、なかなかおもしろい !!

 登場するサイトは、マニアックなものばかり。私が見たことがあるのは、ただ1つ。ツイッター<NHK広報局(NHKについてユルく案内)>だけ。
 しかし、ネット界では、知る人ぞ知る? 有名サイトばかりらしい。

 たとえば、こんなサイト。


 <大島てる>
 
 <虚構新聞社>

 <X51・ORG>

 <ニコニコ仏教講座>

 <アキバBlog>


 まあ、名前だけでは何をテーマにするサイトか、まったく分からないものもあります。
 <大島てる>は不動産の事故物件紹介、<X51・ORG>はUFOや奇妙な事件などオカルトを扱うサイト…といった具合。
 1日に数万から数十万のアクセスがあるものも多いようで、驚嘆の一言です。

 読みながら思うのは、運営者(“中の人”)のみなさんは、マニアック、トンがった関心を持っている方が多いのですが、その半面、運営上のバランス感覚をお持ちだということ。このあたりが、継続し、多くのファンを集める秘訣のようですね。
 サイトを長く続けるには、なんらかの熱意(人によって違う)がないとできないけれど、他人を傷つけない、嘘を書かない、などといった感覚も大切です。

 このブログも1年半つづいてきましたが、本書にもあるように、これからはマンネリ化との戦いですかね(笑)
 平均すると2日に1本は書いている勘定になりますが、仕事が忙しいと滞ったり、簡単記事? になったりしています(ご覧の通りです)。
 2度3度と書き直して、それでも「没」にする記事も割とあります(泣) 書こうとしたら、肝心の写真がなかった…とか。
 
 実は、このブログで一番やりたかった(やりたい)ことは、実施した事業の報告なのです。
 たとえば、<昨日どこそこへ見学会に行きまして、こんな説明をしてきました>といったことです。
 ところが、これがなかなか難しい。自分が担当した行事はできるのですが、同僚がやった行事をフォローするのは、至難の業です。なぜなら、1日とか半日、その行事に付いて行く必要がありますから…
 講演会についても同様で、90分間、担当でない講演会場に入って話を聞くのは、時間的にしんどかったりするのです。このブログに講演会レポートが少ないのは、決して軽視しているからではなく、そういう理由からです。
 
 なぜ事後報告したいかというと、事前の告知は当館ホームページやチラシ類でやれるのですが、事後のレポートをする場がほとんどないからです。「年報」という1年間の行事を総覧できる冊子はあるのですが、細かい内容までは書けません。

 1年半を機に、そのあたりの改善を考えてみたいとも思っていますが、はたしてできるかどうか…

 ともあれ、『中の人』に出てくるサイトとは雲泥の差があるフツーのブログではありますが、もう少しつづけていこうと思います。

 感想、ご意見がありましたら、お聞かせください。
 



むかしの大阪を取り上げた本と雑誌






 雑誌「大阪人」で、“古地図で歴史をあるく”という増刊号が出ましたね。


   大阪人ほか なぜか似た色づかい…


 表紙は、有名な「大阪市パノラマ地図」ですが、私もたまたま5月に、この「パノラマ地図」を歩く見学会を予定しているものですから、思わず買ってしまいました(笑)
 別に真似したのではなく、ほんとうに偶然の一致です。

 この増刊号、当館からもたくさん館蔵品の写真を提供しました。
 たとえば、36ページの写真は、この前、私が撮った写真ですね(笑) なかなか、よく撮れてる!!

 今日私がおすすめするのは、上の写真の右の本。
 原島広至さんの『大阪今昔散歩』(中経の文庫、2010年)。
 この本の製作にも、ご協力しました。著者の原島さんは熱心な方で、遠方から何度か当館に来館され、資料を撮影したりされていました。それも掲載されています。

 この本の特徴は、大阪のそれぞれの場所について、現在の写真と過去の写真、あるいは現在の地図と過去の地図が対比して示されていることです。
 場所によっては、時代を追って複数の写真や地図が掲載されています。

 大阪城、上町台地、天満、梅田、中之島、船場、川口、道頓堀、通天閣など、大阪の名所を網羅。
 文庫版なので、史跡めぐりのおともにもいいですね。

 現在の大阪の足もとには、過去の大阪が眠っている…

 そう思いながら街を歩くと、気分もまた格別です。
 




山岸常人『塔と仏堂の旅』






 最近、なぜか神社仏閣を訪ねることが多い。また、年齢のせいか?、若いころに比べて、<信仰>というものに理解が増してきたような気がする。

 いま読んでいる本が、山岸常人氏の『塔と仏堂の旅 寺院建築から歴史を読む』(朝日選書、2005年)だ。
 私自身、ここ数年、若い学生たちと<建物と人>という課題について考えている。これは、(歴史的な)建物は作り手の側からみるだけではなく、使う側からもみなければならない、という関心に基づいている。
 私は建築史が専門ではないので、これについて詳しく論じたことはないが、日ごろ頭の片隅にあり続ける課題である。


   塔と仏堂の旅


 そんななか、山岸氏の著作を知り、さっそく読み始めた。これが面白い。
 たとえば、仏堂(いわゆるお寺の「お堂」)について取り上げ、個々の仏堂がどう造られ変化していくのか、また古代・中世・近世と時代によってどう変遷するのか、丁寧に論じている。
 まず出てくるのが、唐招提寺。いきなり、8世紀末の伽藍の想像復元図が出てくる。
 いまも残る金堂と、その前に当時あった中門とをつなぐ「ロ」の字型の回廊が描かれている。
 現在は南大門と金堂の間は広い空間になっているのだが、かつてそこは回廊に囲まれた閉鎖空間(中庭)だったのだ。そして、そこで各種の法会が行われていた。金堂の正面は1間の吹き放しとなっていたが、それも法会を行う空間とみなせるという。
 なんだか、門外漢からすると、驚かされる。

 また、礼堂(外陣)・内陣・後戸からなる「中世仏堂」について、当麻寺の曼荼羅堂(本堂)を例に説明する。
 私のような素人は、外陣は参拝者のスペース、内陣は僧侶が儀式をするスペースなどと、簡単に理解していた。でも、そう単純ではないらしい。中世になって、寺院組織が複雑化し、僧侶の階層分化が起こると、スペースの使い方も複雑化するという。

 近世の仏堂については、浄土真宗の照蓮寺(岐阜県)を事例に解説されている。
 さらに、塔の話など、論は進んでいくのだが、私を驚かせる指摘に満ちていて書き切れない。知りたかった<建物と人>との関係を寺院建築に即して教えてくれるタイムリーな本。
 専門的な研究だが、図解をまじえて易しく説かれている。知的な愉しさにあふれた書物である。

 そんな山岸氏も講演されるシンポジウム「中世『山の寺』研究の最前線」が、12月17日(土)、18日(日)に、大阪歴史博物館で開催される。
 全国から専門家が集まり、17本もの報告がある。 

 詳しくは、大阪歴史博物館ホームページで! 



プロフィール

なにわ歴博

Author:なにわ歴博
大阪歴史博物館

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