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<京の冬の旅>で






 寒い毎日がつづくので、春の到来が待たれるのですが、この冬、楽しんでいるのは<京の冬の旅>。

 ふだん非公開の文化財が、特別に拝観できます。

 京都には臨済宗の本山が多いのですが、今年も何か寺かが公開されています。私は、東福寺と妙心寺を訪ねてきました。


   京の冬の旅 東福寺三門

   京の冬の旅 妙心寺山門


 写真のふたつの門、二層目の内部を拝観させていただきました。仏像や建築構造、天井・虹梁などに描かれた絵など、なかなか愉しめます。

 そんななかで、おもしろいと思ったのが、京都の禅宗寺院を形容する一連の言葉。

 東福寺の伽藍づら、妙心寺の算盤づら、大徳寺の茶づら、建仁寺の学問づら、相国寺の声明づら、南禅寺の武家づら。

 「つら」には「頬」「面」といった漢字があてられます。

 昔の人も、うまく言ったものですね。
 これは一種の皮肉かも知れませんが、各寺の特徴をよく表しています。
 東福寺は、三門でも分かるように、伽藍がたいへん立派ですね。座禅を組む禅堂(選仏堂)や、トイレである東司などなど、スケールが大きく驚かされます。明治時代に法堂などは火災で焼けたのですが、昭和初期に復興を果たしています。
 妙心寺の算盤づらというのは、経済基盤がしっかりしていたということでしょう。堂宇は、東福寺より小ぶりですが整っており、なんといっても40余りある塔頭の多さに目を見張ります。

 <京の冬の旅>は3月18日(日)までですが、東福寺は終了しています。

 寒さ対策を十二分になさって、訪ねてみるのも一興でしょう。




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次回特別展「日欧のサムライたち」のお知らせ






 来る3月24日(土)より、特別展「日欧のサムライたち-オーストリアと日本の武器武具展」が開催されます。
 今日は、そのお知らせです。


   日欧のサムライたち


 オーストリアの古城・エッゲンベルグ城。
 世界遺産の街・グラーツにあります。同国第2の都市・グラーツは、シュタイヤーマルク州の古都であり、中世の街並みが残されています。

 エッゲンベルグ城は、日本でいえば江戸時代の初めにあたる1625年に、神聖ローマ皇帝の顧問を務めたハンス・ウルリッヒ・フォン・エッゲンベルグ公爵が建てたものです。
 
 このエッゲンベルグ城から、豊臣期の大坂の街並みを描いた屏風が発見されたのが、平成18年(2006)のことでした。
 8曲屏風がばらされて、装飾として壁にはめこまれていたのでした。

 発見後、専門家による研究が進められ、シンポジウムも行われて、大きな話題となったのは、記憶に新しいところです。

 平成21年(2009)、大阪城とエッゲンベルグ城との間に<友好城郭>の提携が結ばれました。

 それから3年。
 提携3周年記念として、特別展「日欧のサムライたち」が開催されることになりました。

 シュタイヤーマルク州立博物館ヨアネウムの武器庫には、3万点以上の武器武具が収蔵されていますが、今回は甲冑、剣、マスケット銃(日本でいう火縄銃)や、戦闘のありさまを伝える銅版画など、46点の優品が出品されます。
 大阪城天守閣からは、色々威二枚胴具足などの甲冑や刀剣、火縄銃、長篠合戦図屏風など、38点の資料が出品されます。
  
 日本と欧州の武器武具を一度に見られる展覧会は、なかなかないですね。
 16~17世紀における比較ができるという意味で、得難い展覧会だと思います。

 特別展「日欧のサムライたち」は、3月24日(土)から5月6日(日)まで、大阪歴史博物館で開催されます(火曜休館)。

 詳しくは、大阪歴史博物館ホームページをご覧ください!





4月からの特別展をご紹介!






 みなさまからお問い合わせの多かった平成24年度(今年の4月~)の特別展・特集展示のスケジュールを当館ホームページにアップしました(平成24年度 年間展示予定)。

 今日は、そのいくつかをご紹介します。


 まず、5月23日からの特別展「ザ・タワー~都市と塔のものがたり~」。


   来年度の展覧会 東京展の図録表紙

 
 実は、2月21日から、江戸東京博物館でスタートしている展覧会です。
 日本と世界の塔を扱った展覧会ですが、ストゥーパが起源の寺院の塔ではなく、いわゆる「世俗の塔」、エッフェル塔とか東京タワーとか通天閣とかを取り上げています。
 
 5月22日には、話題の東京スカイツリーが開業。その翌日から、当館で展覧会開催! まったくいいタイミングで、タワーの歴史を知るには格好の企画です。
 特に大阪では、今年は<通天閣開業100周年>にもあたります。明治45年(1912)に新世界に出来たのですね。
 
 なにかと、タワーが話題になりそうな一年。ぜひご覧ください。


 ふたつめは、9月15日から始まる特別展「ウクライナの至宝 スキタイ黄金美術の煌めき」。


   来年度の展覧会 大阪展の先行チラシ


 こちらも巡回展です。私は、機会があって、昨秋、広島県立美術館で見ました。
 スキタイは、ユーラシア大陸の騎馬民族です。そのため、金製品や宝石類がたくさん出品されています。
 金の剣やゴリュトス(弓矢を入れる道具)など、たいへん素晴らしいものです。
 また、首飾りなどの装身具にも、目を見張るものが多数陳列されていました。

 雄大な草原を駆け抜けた騎馬民族の遺宝を一堂に見られるチャンスです。


 春からの展覧会も、お楽しみに!
 




「柳宗悦展」、あと10日です!






   柳宗悦展 さまざまな民芸の美

   柳宗悦展 柳邸応接間の復元


 開催中の特別展「柳宗悦展-暮らしへの眼差し-」も、2月29日(水)の閉幕まで、あと10日になりました。

 この土・日曜日も、大勢のお客さまでにぎわっています。

 次週の土・日も、午後は混雑が予想されますので、比較的すいている午前中においでいただくと、ゆっくりご観覧いただけます。

 特別展「柳宗悦展」は、大阪歴史博物館で。
 午前9時30分~午後5時(金曜日は午後8時まで)。入館は、閉館の30分前まで。
 火曜日が休館日です。





特集展示<刀装・根付 細密工芸の華>、はじまりました!






 今年度ラストを飾る特集展示「装剣奇賞出版230年記念 刀装・根付 細密工芸の華」が始まりました。


   特集展示刀装


 鐔・目貫・小柄や根付など、こまかな装飾を施した品々、約120件を公開する展示です。

 『装剣奇賞』という近世大阪の刀装金工・根付師の名鑑が230年前に刊行されましたが、今回は、そこに登場する作者らの作品を実物展示しています。


   特集展示刀装


   特集展示刀装


 後藤祐乗(初代)・後藤宗乗(二代)・杉浦乗意・一宮長常・吉村周山・田中岷江らの細密な工芸品が並びます。
 この機会に、ぜひご覧ください!

 特集展示「刀装・根付 細密工芸の華」は、4月2日(月)まで、大阪歴史博物館 8階 特集展示室にて開催中です!!





音楽会<大正ロマンの歌声>、開催しました!






 開催中の特別展「柳宗悦展-暮らしへの眼差し-」の関連行事として、音楽会<大正ロマンの歌声-夫の民芸活動を支えた声楽家 柳兼子に想いをよせて>を開催しました。


   大正ロマンの歌声


 柳宗悦は膨大な民芸コレクションを行っていましたが、声楽家として活動し、それを支えていたのが妻の柳兼子でした。
 東京音楽学校を卒業し、宗悦と結婚。その後、同志社女子専門部や京都府立第一高等女学校で教鞭を執っていたこともあります。
 アルト歌手として知られ、ドイツでリサイタルを開き絶賛されたといいます。
 ドイツ歌曲の草分けとして活躍し、85歳まで精力的に活動しました。近年再評価され、評伝も出版されています。

 今日は、大阪音楽大学の卒業生で構成される「おむすび音楽団」のみなさんに演奏していただきました。

 兼子も歌ったという日本の曲-「荒城の月」「早春賦」「浜辺の歌」-から、ビゼー「カルメン」より前奏曲・ハバネラ、シューベルト「鱒」「魔王」まで、心地よい演奏がつづきました。


   大正ロマンの歌声

   大正ロマンの歌声


 おむすび音楽団、大阪音大のみなさん、ありがとうございました。

 お聴きいただいたみなさまも、ご来館ありがとうございました。
 「柳宗悦展」も、ぜひご観覧ください!
 



大阪市内の記念碑を訪ねる






 必要があって、大阪市内3か所の記念碑などを写真に撮ってきました。

 寒い朝で、ちょっと大変でしたが…

 たとえば、梅田の茶屋町では、凌雲閣跡の撮影。


   茶屋町の記念碑


 明治22年(1889)、この場所に高さ30m~50mほどの塔が建てられました。名前は、凌雲閣。その階数から俗に「北の九階」と呼ばれました。
 旧梅田東小学校のあたりに建っていました。


   茶屋町の記念碑


 阪急梅田駅の東側、ヤンマー社屋の脇あたりです。

 昨年このブログにも、関連することを書きましたので、ご覧ください。 <江戸東京博物館との共同研究会>に書いています。

 もう1か所は、こちら!


   マイドーム前の記念碑


 中央区の本町橋東詰にあるマイドームおおさかです。

 その前に、記念碑が立っています。


   マイドーム前の記念碑

 
  「英照皇太后・昭憲皇太后 行啓之所」とあります。

  この場所には、明治8年(1875)以来、府立大阪博物場が設置されていました。
  
  明治中期には、美術館も併設されました。  
  
  明治23年・24年(1890・91)、明治天皇の皇后である昭憲皇太后と、孝明天皇の皇太后である英照皇太后とが、あいついで美術館を観覧しました。
 
  この碑は、戦前に建立されたその記念碑です。なかなか気付かない碑なのですけれど。

  市内の記念碑めぐりも、楽しいものです。 



<おおさか動画チャンネル>に、「柳宗悦展」が紹介されました!






 特別展「柳宗悦展-暮らしへの眼差し-」が、<おおさか動画チャンネル>で紹介されています!

 当館の伊藤純学芸員が、展覧会の内容や作品について、5分間にわたって解説しています。


   おおさか動画チャンネル


 大阪市のホームページに設置されている<おおさか動画チャンネル>のなかの“おおさか☆ニュース”にアップされています。

 ぜひご覧ください!




メディアの地産地消






 今年も開催しました<同志社女子大学講座>(2月4日)。


   同志社女子大学講座
   満員になった会場と加賀裕郎学長


 平成19年度(2007)から、当館と同志社女子大とが共催で行っています。
 今回のテーマは、≪メディア都市・大阪の今昔(いまむかし)≫。
 同志社女子大の影山貴彦教授「在阪メディアのゆくえ~放送を中心に」と、当館・船越幹央学芸員「近代大阪の新聞人と文化」の2題が講演されました。


    同志社女子大学講座
   影山貴彦教授。メディア論がご専門です


 影山先生は、放送局のプロデューサーをなさっていたそうです。放送現場におられた経験から、在阪放送局の置かれている現状や、震災報道のあり方など、多面的にお話しいただきました。

 そのなかで印象に残ったのが、映画「阪急電車」にふれられた部分。
 東京の業界の方に「阪急電車」のことを話すと、“小田急電車なら見るんだがなぁ”と言われたそうです(笑)
 まあ、確かに… 先生も言われるように「名鉄電車」という映画が出来ても、関西人にはピンと来ないですものねぇ。

 そこで出たキーワードが、「メディアの地産地消」。

 たとえば、関西で作った番組を関西人が見る、ということ。
 私たちが関西ローカルの番組を見ると、しっくりくるけど、東京の人たちが作った「大阪もの」を見ると、ステレオタイプがきつすぎて、違和感があります。

 そういう意味での「地産地消」。
 
 このことは、博物館・美術館の展覧会にもいえるなあ、と思いました。
 
 全国巡回する大型展(巡回展)があります。海外展などは、ほとんどそうですね。大勢のお客さまが来場されることが多いです。
 その一方で、地元に密着したテーマの展覧会もあります。当館でいえば、大阪の歴史・文化などを扱う特別展です。しかし、これらの展示は、一般に巡回展に較べると来場者が少ないのです。

 この現象は、博物館の世界では“常識”のようになっているけれど、果たしてそれを素直に受け入れてよいものかどうか。「メディアの地産地消」という言葉を聞いて考えさせられました。

 ある学芸員さんが、“いま自治体が設置する博物館の役割って何だろう?”と考え込んでしまう、とおっしゃっていました。
 ふだん容易に見ることができない海外の文化財を展示することも重要。同時に、自分たちの“足もと”の歴史・文化・文化財について見詰めることも大切です。

 映画「阪急電車」が地元関西でヒットしたようには、博物館界では地元テーマがヒットしづらい。

 なぜなんだろう?

 重い課題です。 





もうすぐ節分






 今日も新聞を見ていたら、節分の<まるかぶり寿司>のことが出ていました。

 「恵方巻き」とか「幸運巻ずし」ともいう、このお寿司。
 いつから、なぜ、こういう風習が始まったのか、みなさん疑問に思うよう。

 昨年、このブログに少し解説しましたので、読んでみてください。

   節分「恵方巻」(丸かぶり寿司)のルーツは?

 恒例ですが、昭和15年(1940)の「幸運巻寿司チラシ」も常設展示(7階)に展示していますので、興味のある方はご覧ください。




プロフィール

なにわ歴博

Author:なにわ歴博
大阪歴史博物館

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