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4月11日。






 2011年、年が明けて1月11日、このブログを始めました。
 1か月後の2月11日、祝日、特別展の講演会に超満員のお客さまにお出でいただき、ご案内に奔走しました。
 そして、3月11日。午後から4階講堂で映画関係のイベントが行われている最中、大震災が発生しました。遠く離れている大阪歴史博物館のビルディングも、この10年で経験したことのないほど大きく揺れました。
 そして、4月11日。大阪では桜が満開になり、桜の名所・大阪城公園にはたくさんの花見客が詰めかけています。

 私は、16年前、阪神淡路大震災のとき、大阪城内の旧市立博物館に勤めていました。震災から約2カ月半後、城内ではいつもと同じ桜が満開になりましたが、宴会をする花見客はほとんど見られませんでした。翌年も翌々年も、花見の宴席は少なかったように思います。
 昨日、大阪城天守閣を訪ねる際、私は“自粛”ムードでお客さんも若干少ないかなと思っていたのですが、案に反して大勢の人たちが花見に訪れていました。
 
 今年は、いったいどういう年になっていくのか。とても気懸りに毎日を送っています。

 先ほど会った歴史研究者の先輩が、こんな話を言っていました。

 著名なフランスの歴史家マルク・ブロックが、先輩の歴史家アンリ・ピレンヌとある街を訪れたときのこと。ブロックが、「さて、どこから見ましょうか」と問うと、ピレンヌは「新しく市役所が出来たから、そこに行きましょうか」と言ったという。驚くブロックに、ピレンヌは「もし私が好古家なら古いものしか見ないだろうけれど、私は歴史家だから“生”を好むのだ」と語った、という。

 ピレンヌが言うように、歴史学とは単に古いことを学ぶ学問ではありません。それを敷衍すれば、歴史博物館も単に古いことを扱う施設ではない、ということになります。逆説的ですが、これは「歴史」というものをどう捉えるかにかかわる重要な問題です。
 つねに、そして今こそ、現在の“生”と共に歩む姿勢が博物館に求められています。






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