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展覧会の外部評価が行われました






 大阪歴史博物館は、(財)大阪市博物館協会が指定管理者として管理運営しています。指定管理期間は、昨年(2010年)4月から4年間です。当館のほかにも、大阪市立自然史博物館など4館の指定管理を行っています。

 昨年度の特別展について、外部の有識者による評価が実施され、このほどその内容が公表されました。各館1つずつ展覧会を取り上げ、評価いただいたものです。
 当館は、「水都大阪と淀川」が対象でした。

 内容は、大阪市博物館協会 外部評価結果 をどうぞ。

 評価の手順としては、まず館内で自己評価を行いました。当館の場合、特別展担当者や各部署がデータの取りまとめと分析を行い、A4用紙で38枚にわたる詳細な資料を作成しました。外部評価委員の方々には、実際に展覧会をご覧いただくとともに、この資料も見てもらい、評価していただきました。
 外部評価委員会は、1月19日に実施され、当館分については約1時間40分にわたり議論されました。資料が余りにも大部だったため、それに即した検討というよりも、委員の方からの関連質問や自由なご意見が中心だったように思います。

 私が印象に残ったことを1つ書いておきます。
 それは、川口幸也さん(国立民族学博物館)が言われたことです。スウェーデンの話なのですが、あちらでは国立の博物館・美術館が全て無料で観覧できるのだそうです。そのことが、国政選挙の争点にまでなったらしい。なぜ無料なのかというと、ひとことでいえば、国民の“居場所づくり”なんだそうです。
 このことは、日本の場合、図書館をイメージするとよく分かりますね。朝から行列が出来ている図書館もあるくらいです。図書館は、図書館法で入館料を取ってはならないと定められているのです(ちなみに、博物館法では公立博物館は原則無料であるべきとしている)。
 
 このスウェーデンの無料化、インターネットなどで調べても、なかなか分かりかねますが、たとえば、こういうサイトがありましたので、ご参照ください。

  ガラ空きの会場が一変なるか?

 もう10年近く前の話みたいですね。
 いずれにせよ、スウェーデンの場合、“タダでもいいから、来ないよりは来てもらった方がよい”というスタンスなのだそうです。国民が文化に触れる機会を保障したり、文化水準を上げるという狙いがあるのでしょうか。また、社会の高齢化や地域社会の解体が進むなかで、川口さんが指摘されるように<居場所>を作る意図なのでしょうか。

 ちなみに、今回委員を務めてくださったひとり、河島伸子さん(同志社大学)が2003年に高知県立美術館で実施された評価は、読ませていただいて多々参考になる点がありました。興味のある方は、ご覧ください。

  高知県立美術館の評価と指針

 また、評価についての私の考えは、このブログでも書いていますので、お読みください。

  数の前に立ち尽くす学芸員(3)

 評価が大切だということは誰もが分かっているけれど、自分の問題として真剣に考えている人は案外少ない--そこがたぶん、評価をめぐる一番の問題点かも知れません。




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