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海外からのお客さま -大阪歴史博物館とインバウンド-






 今日(2011年1月28日)の日本経済新聞・朝刊に、「東京都写真美術館、集客増のミステリー」というコラムが載っています。来館者数が手堅く伸びているが、その理由に「これといった決め手はなく、秘密を聞きに来た人をがっかりさせている」(福原義春館長)とか。
 昨今、どこの博物館・美術館でも、来館者数が問われるもの。しかし、どんなお客さまが来られるかは、その館によって特徴があります。

 近年の大阪歴史博物館の年間来館者数は、常設展だけで、およそ20万人くらい(特別展は別カウント)。常設展のみで、1日650人程度のお客さまが来られている勘定になります。
 当館の場合、小中学生の社会見学や修学旅行も多いのですが、もうひとつ見逃せないお客さまがあります。それは、海外からのお客さまです。


外国語リーフレット


 これは外国語のリーフレット。開館当初から、4か国語(日・英・中・ハングル)対応を行ってきましたが、最近では、中国語版に、簡体字に加え、繁体字のバージョンを用意しています。台湾などから来館される方へのサービスアップですね。

 では、ひとつクエスチョン。当館の来館者のうち、海外からのお客さまの占める割合は何パーセントくらいでしょうか?

 
 平成21年度(2009年4月~2010年3月)の常設展への来館者総数は、約18万人でした。新型インフルエンザの影響で、例年より1割ほどダウンした数字です。
 このうち、海外からのお客さまは、個人・団体合わせて23,000人程度とみられます。つまり、約13%でした。

 どうでしょうか? 意外に多いという印象ではないでしょうか。

 次に、どの国・地域から来られるお客さまが多いのでしょうか?

 一般に、関西2府4県へ来られる外国人の方は、各種統計によると(宿泊者ベース)、中国の方が最も多く、次いで台湾・米国・韓国の方となっています。中国語圏(中国・台湾・香港)の方で35%程度を占めるとみられます。
 大阪の場合、中国語圏の方が多いのですが、韓国の方も多く来訪される傾向があります。

 大阪歴史博物館の場合、実は、圧倒的に韓国からのお客さまが多いのです。海外からのお客様の6割近くが韓国の方です。
 個人ツーリストの場合、どの地域から来られたか判然としないケースもあり、統計として揺れが生じますが、この割合はほぼ信頼できると思います。
 つまり、毎年1万人を優に超える韓国人の方が、歴博に来館されるということなのです。

 これは、大阪全体の傾向や、他施設の傾向とは、異なっています。
 なぜ韓国からのお客さまが多いのか? この理由は難しいのですが、いくつか気づくこともあります。

 私が“目で見た”印象ですが、韓国のお客さまには、若い方のグループやカップルが多いということ。これは中国・台湾などの方とやや異なります。
 同時に、「大阪周遊パス」などの“お得な割引券”を使われる方が大多数で、その「パス」の割引対象に歴博が含まれている、ということ(大阪周遊パスは、2000円で電車・バスが1日乗り放題で、26の施設に無料入館できる大変お得なクーポンです)。
 また、館内でやっているキモノが着られる体験、これが韓国の若い女性に人気で、赤い、かわいいキモノを着て、記念写真を撮っているのです。
 他にも、中国などの方に比べて、旅行日程に余裕がある(余裕がないと、近くの大阪城天守閣だけで終わってしまう)とか、伝統文化や歴史への関心が高いとか、いろいろ推測しています。
 いずれにせよ、こういった歴博の評判が、口コミやネットで伝わり、来館を促しているのでは、と考えています。

 海外の方にウケる地域・スポットは、意外にあるもの。
 たとえば、北海道のニセコがオーストラリアの方に人気だとか(スキー客)、福島県矢吹町に韓国の方が年に2万人以上も来ているとか(ゴルフ客)…
 工夫しだいで、人気に火がつくということもある。

 今年も、希望を持って取り組みましょう!


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