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節分「恵方巻」(丸かぶり寿司)のルーツは?






 もうすぐ節分ですね。
 コンビニやスーパーに行くと、「丸かぶり寿司」とか「恵方巻き」とか「幸運巻き寿司」といった商品が、予約受付中です。


節分のコンビニ

 節分に巻き寿司を丸かぶりする風習は、大阪で始まったといわれますが、果たして、いつ、どのように始まったのか?
 この方面の第一人者である岩崎竹彦さんによると、いつくかの説があるそうです。
 たとえば、大阪の船場で商売繁盛などを願って、幕末・明治初期におこったというもの。
 あるいは、大阪の花街で、願いごとをかなえるために行ったというもの。
 その他、いくつか説があるようなのですが、これだという決定打はありません。

 今日は、ご参考のために、ひとつの資料を紹介しましょう。



巻き寿司チラシ

 
 写真は、大阪歴史博物館に所蔵されている「幸運巻寿司」のチラシです。
 次のように書かれています。

**************************
 
 幸運巻寿司
  節分の日に丸かぶり

 巳の日に巳寿司と云ふてお寿司を喰べるやうに毎年節分の日にその年の恵方に向つて巻寿司の丸かぶりをすると大変幸運に恵まれるといふ習しが昔から行事の一つとなつてゐて年々盛になつてゐます。
 お得意様にも一家揃ふて御試食願ひ本年の幸運をとり逃さぬやうお勧め申上ます

 昭和十五年 節分 二月四日
       恵方西(申酉の間)
 幸運巻寿司  一本 金二十銭
        大阪市東区上本町一丁目
         美 登 利
           電東一五六七
 御得意様
        (昭和十五年二月 大阪鮓商組合後援会発行)

**************************

 どうでしょうか。
 昭和15年(1940)に、大阪の鮓(すし)商組合後援会から、このようなチラシが発行されていたのです。
 大阪の寿司店にも、これに似た昭和7年(1932)のチラシがあるそうですから、昭和初期にこのようなキャンペーンが行われていたことがわかります。
 値段は金20銭とあり、いまの400~500円の感覚でしょうか。すでに、恵方(えほう=その年の縁起のよい方角)に向かって巻き寿司を丸かぶりすると幸運が訪れる、と記されています。昔からの行事だともあるので、岩崎さんが指摘するような風習を踏まえているのかも知れません。

 ところが、近年のブームをうけて、大阪の年配の方にきいてみると、案外、そんなん知らんなぁ、という反応が多いようです。どうも、戦後にはほとんどやっていなかったらしい。
 文字の資料で古いものは、当館などが所蔵する昭和初期のものです。ただし、このころどのくらい普及していたのかは定かでありません。
 そして、戦後さかんになるのは、かなり時間がたってから。1970年代に、のり業界などの宣伝活動が行われ、1990年代のコンビニ、スーパーでの販促活動により、爆発的なヒットになったようです。

 いろいろ不明点も多く、当館の資料でも、「巳(み)の日に巳寿司と云ふてお寿司を喰べる」というくだりは、ナゾ。この巳寿司、よくわかりません。
 形に残らない風習なので、なかなか調査が難しいのですね。いずれ新たな資料が発見されれば、もっとルーツに迫れるかも知れません。
 


 

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