スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

懐かしのプランタン ~ 「民都大阪の建築力」より ~






 先週から始まった特別展「民都大阪の建築力」。
 今日は、私の思い出という主観的基準で、展示品をご紹介します。


   阪急百貨店
   本館蔵(阪急百貨店寄贈)


 今は建て替えられた<阪急百貨店うめだ本店>のステンドグラス。大食堂にはまっていたものだそうです。

 もう10年近く前、大食堂が閉店する直前、私は先輩学芸員と一緒に出掛けました。天井が少し低い感じのする店内に通され、二人でテーブルに着きました。何を食べたかは忘れてしまったのですが(たぶんカレー?)、壁面や柱に張られたタイルが布目だったりして、結構立派だったことを覚えています。
 このステンドグラスは記憶にないのですが、いま展示室で見ると、たいそう綺麗です。

 昭和4年(1929)の開業当初、大食堂はデパート最上階の8階と7階にあって、和洋中にわかれていました。特に、洋食が人気だったことはいうまでもありません。


   プランタン
   京都工芸繊維大学工芸資料館蔵


 もうひとつは、<プランタン心斎橋>の椅子など。

 初めて行ったのはいつだったか、大学時代の友人に連れられて入ったのでした。入口近くでパンを売っていて、なかが喫茶スペース。1階も、地面と同じ高さの席と、地下に掘りくぼめた席があって、そういう席がカッコいいんですね。2階は、確か中2階風になっていて、ここもよかった。満員のときは、3階に通されたこともあります。
 ひとりでも、近くに行ったとき、ちょくちょく行くようになって、あの2階席に座ってコーヒーを飲むと、自分がハードボイルド化したみたいで、なんかカッコいいのです(こればかりですが)。

 もちろん、村野藤吾の作品だと知っていました。村野さんは、私の大好きな建築家ですが、ディテールへのこだわりと空間の造り方がたまらない。ここでも籐(とう)を使った調度がステキです。
 展示室の写真パネルにある籐のパネル(衝立)も記憶にあります。

 上の写真では、黒い椅子はよく覚えています。座りましたねえ。展示室で見たら、ずいぶん華奢な感じがして意外でした。

 やはりプランタンでの村野藤吾の真骨頂は、タテ方向の空間の分節化でしょう。北側が1階から2階へ大きく吹き抜け、南側は地下にくぼんでおり、その上に中2階が被さっています。その段々の構成が絶妙で、1・2階をつなぐ螺旋階段も華やかです。
 客になり、席に腰掛けて店内を見るとき、座る場所によって異なる光景が展開して、それがまた愉しいのでした。

 これが店の外観。


   プランタン
 

 この看板も懐かしいです。もう閉店して8年ほどになるようです。
 建築の展覧会を見ると、なくなった建物が多くて、ちょっとせつないですね。





スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

なにわ歴博

Author:なにわ歴博
大阪歴史博物館

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。