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クジャクと建築 ~ フェスティバルホールと大丸 ~






 いよいよ7月も終わり、暑い8月の到来ですね。

 近年は、昔と違って真夏にも数多くの展覧会が開かれるようになりました。
 大阪はもちろん、京都や奈良でも大型展が開催中。暑いけれど、ぜひ興味のある展覧会に足を運んでみてください。

 
   大丸心斎橋店
   株式会社朝日ビルディング蔵


 大阪歴史博物館では、特別展「民都大阪の建築力」を好評開催中!

 これはまた、きらびやかなクジャクのレリーフですね。

 肥後橋にあったフェスティバルホールのホワイエに取り付けられていた意匠だそうです。
 クジャクといっても、かなりデフォルメされており、よく見ると、胴の中に人がいるんですよ… どういう意味だろうか?

 クジャクと聞いて、すぐ思い出されるのは、やはり大丸でしょう。ピーコック(孔雀)のマークは、つとに有名。心斎橋店の心斎橋筋側の入口上部に付いているテラコッタが元なのです。


   フェスティバルホールの孔雀


 大丸さんのホームページにも、<大丸とクジャク>として、その由来が紹介されています。

 建物を建築するとき、フェニックスを米国に注文したのだが、何かの手違いでクジャクが届いたというのは、よく聞く逸話です。
 フェニックスは不死鳥ですが、日輪のように羽根を広げるクジャクにも<不死>のイメージがあります。どちらも似通った鳥ということなのでしょうか。

 山形政昭氏の『ヴォーリズの建築』(創元社、1989年)には、次のようにあります。

 伝えられるエピソードの一つは、ヴォーリズが不死鳥のように蘇えるフェニックスをアメリカのテラコッタメーカーに指示したところ、メーカーのアトランティック・テラコッタ社では、貴種で珍重されるピーコックを提案してきたという。 (『ヴォーリズの建築』)

 いま心斎橋筋に行き、このテラコッタを眺めると、細かなデザインに感心します。

 ところで、大丸さんのホームページには、クジャクの剥製をもつ「孔雀屋敷」なるものの存在が紹介されています。
 私は寡聞にもそれを知らないのですが、「孔雀茶店」なら知っています。『摂津名所図会』巻2にも絵入りで紹介されており、大きな檻に入れられた2羽のクジャクが描かれています。羽根を広げたクジャクを、近世の大坂人が珍しそうに眺めているさまが面白いです。


   摂津名所図会
    「摂津名所図会」巻2より<孔雀茶店>


 こういったもので客を寄せることを「まねき」と言うのだ、と書いてあって、「招き猫」「客寄せパンダ」という言葉が思い出されます。

 クジャクという、ちょっと非日常な生き物を建築に取り込むセンスが素敵ですね。






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