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若狭の小浜へ






 休みの日、暇を見付けて若狭に行く。

 温泉につかってのんびりし、三方五湖や海を眺める。そこには都会では感じられない時間の流れがある。

 先日も、田烏から海沿いを走り、季節外れとなった民宿の建ち並ぶ阿納の漁港にクルマを停め、海に浮かぶ漁船を眺める。眺めたと思うと、また走り出す。

 小浜市街の外れにある羽賀寺に向かう途中、「箸のふるさと館」という看板が目に留まった。思い立って入ってみる。
 資料館かな? と思ったが、入館してみると、物産館だった。

 壁面に、たくさんの箸が取り付けられている。展示でもあるが、すべて値札が付いている。しげしげと見ていると、やはり買わなければ、ということになる。


   若狭塗箸


 少し奮発して、こんな塗箸を求めてみた。


   若狭塗箸


 からし色とえんじ色を基調とし、言葉で表現できない複雑な模様が浮き出している。

 若狭の塗箸は、漆を塗り重ね、貝殻や卵殻を用い、研ぎ出して模様を際立たせる技法を取る。
 全国の塗箸のシェアの約8割を占めるという。

 後日、某所で若狭塗箸を即売する場面に遭遇した。職人さんが、この箸は作るのに1年半かかる、と豪語しながら箸を示す。値札を見ると、4万数千円。驚く額だが、工芸品である。

 もちろん、私が求めた箸は、その1割にも満たない普及品だ。
 しかし、手にしっくりきて、すべりもしない。

 物欲はないつもりだが、珍しく満足して「箸のふるさと館」を出た。

 そのあと、羽賀寺に行った。
 忘れた頃に来る。
 本尊の十一面観音立像は、元正天皇の姿を写したと伝える。


   羽賀寺えはがき
   羽賀寺でいただける絵葉書


 誰もやってこない本堂で、観音さまの前に、ずっと座っていた。
 驚くほど彩色がよく残っている。いつも不思議に思う。そして、とても手が長い。救われそうな気がする。
 御厨子もなかなかよくて、落ち着く。

 若狭には、いくつも古刹がある。
 そして、海がある。
 海岸線が美しく、海の幸に恵まれ、海水浴ができる。

 鉄道では行きにくいが、その行きにくさが古き良さを保たせているようなところがある。

 これから秋になり、海で遊ぶ人たちがいなくなると、また若狭のよさが引き立ってくる。





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