特集展示「摂河泉の古瓦」、開幕しました!

12月7日(水)より、特集展示「摂河泉の古瓦−採集資料からみた古代・中世の寺院−」が始まりました。

ずらっと瓦が並んでいます。
「摂河泉」とは、摂津・河内・和泉の3国を指します。旧国名で、ほぼ現在の大阪府にあたる地域です。
この地域には、古代から寺院が造営されており、大阪歴史博物館の古瓦コレクションにも、それらの瓦が含まれています。
今回は、国ごとにわけて、その瓦を展示する企画です。
今日は、いくつかご紹介。

まず、摂津。こちらは、喜連東遺跡(大阪市平野区)出土の宝塔文軒丸瓦(大阪市文化財研究所保管)。
門外漢の私などは、このような宝塔文の瓦は見たことがなかったのですが、今回は数点展示されています。時折、出土するのですね。なかに梵字が書かれています。デザイン的にみても、おもしろいです。

次に、和泉です。神於寺(こうのじ、岸和田市)で採集された巴文軒丸瓦(上)と連珠文軒平瓦(下)です。
神於寺は、古代から密教・修験道の山岳寺院として開かれ、縁起によると開基は役行者とされています。この瓦は、軒丸瓦が12世紀後葉〜16世紀、軒平瓦が12世紀末葉〜13世紀前葉と考えられています。鎌倉時代(13世紀)には伽藍が整備されたと縁起にみえるので、もしかするとその頃のものかも知れませんね。

最後に、河内です。
智識寺跡(柏原市)で採集された連珠文軒平瓦です。智識寺は奈良時代に創建され、大仏のあった寺として聖武天皇の行幸もあり、有名な寺院です。この瓦は時代はくだるのですが、同寺のおもかげをしのばせる遺品です。
特集展示「摂河泉の古瓦」は、来年2月13日(月)まで、大阪歴史博物館・8階にて開催中です。
12月17日(土)、1月21日(土)、2月4日(土)には、いずれも午後2時より、担当学芸員による展示解説があります。
また、1月27日(金)午後6時30分からは、担当の加藤俊吾学芸員による講座(「大阪歴史博物館所蔵 古代・中世瓦の採集地をめぐって」)があります。なにわ歴博講座として開催します(参加費200円)。
ぜひご覧ください!



