スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今年まだ見られる展覧会 -「夢二とともに」-






 明日から3連休ですね。

 クリスマスもありますが、今年最後に博物館・美術館へ行ってみるのもいいですよね。
 
 大阪歴史博物館に来ていただきたいのはもちろんですが(笑)、まだ見られる特別展も他館ではやっているので、ひとつご紹介します。

 京都国立近代美術館で開催中の<川西英コレクション収蔵記念展 夢二とともに>です。


   夢二とともに


 神戸を愛した版画家・川西英(かわにし・ひで、1894-1965)が集めた作品・資料の収蔵記念展で、そのなかでも多数を占める竹久夢二の作品を中心に陳列する展覧会です。

 私は、前々から川西英の作品に得も言われぬ魅力を感じ、ひかれてきました。そのくせ、ぜんぜん勉強せず、川西英のことを何も知らなかった。そこで今回、この展覧会が開催されると聞いて、ぜひ行ってみようと思ったのです。だから、竹久夢二の作品が見たいという多くの皆さんとは異なった関心で、この展覧会を拝見したのでした。


   画集神戸百景 『画集 神戸百景』(シーズ・プランニング)


 川西英は、熱烈な夢二ファンだったそうです。年齢は10歳しか違いません。川西は日清戦争の年に生まれ、夢二は明治17年生まれです。

 まず、冒頭のノゾキケースに展示されている、ティーンエイジャーの川西英が模写した夢二のコマ絵。
 うまいなぁ、と感心させられます。でも、ちょっと冷静になって、(いまの中高生でも、絵がうまい生徒はこのくらい描くよな)と自分を落ち着かせる(笑)

 しばらく進むと、川西英が集めたサーカスのチラシ類が! 最近、見世物興行に少し関心を持っている私は、食い入るように見てしまう。熱心に見ていると、外国人の女性に「これは日本で印刷したのか?」と尋ねられたりもする(笑)

 ケースや壁面の前にずらっと列をなすお客さんたち。私もひと通り見て、最後の2つの章になって、また熱が入ってしまう。それは、夢二以外の作家の作品です。

 恩地孝四郎の版画、やっぱりいいなぁ。中国で撮った写真も、すごくうまい!

 高見澤路直という人の抽象版画。えっ、これって「のらくろ」の田河水泡なのか!! こんなのも、やっていたんだ。

 安井曽太郎の版画。版画は初めて見たけど、意外と斬新。

 北村今三。知らない作家だけど、大阪の版画がたくさん。この「四つの橋」、とてもすてき! 四ツ橋だ。「大阪風景」は、中之島から見た難波橋と北浜のビル群。この人の作品、とても小さいけど、もっと見たいなぁ。

 おっ、前川千帆。この人は断片的な漫画でしか知らないけど、「閑中閑本」なんてシリーズがあるのか。「温泉譜」というシリーズもあるそう。見てみたい…

 と、なぜかラストでひとり盛り上がってしまったのです。
 ところが、これで終わらなかったのでした。

 階段をあがって、所蔵品を展示するコレクション・ギャラリーへ。
 ここで、川西英の版画に出会ってしまったのです。

 まず自画像2点。単色のやや抽象的に彫ったものと、彩色のもの。どちらもすばらしい。特に、色を使っているものは、川西英らしい明るい色合いで愉しいです。セーターに、サインで使っている「英」マークが入っているのも、おちゃめだなぁ。
 静物版画も初めて見たけど、意外にいい。珍しいところで、京都の風景もあり、「石庭 龍安寺」は、白にエンボスで砂を表現。色を抜いても、いいなぁ。他に、サーカスものや神戸の風景など。
 
 1階におりて、図録を購入するとともに、置かれていた川西英の『画集 神戸百景 川西英が愛した風景』(シーズ・プランニング)も求めてしまいました。

 川西英というと、神戸の風景版画が有名だけれど、今回はそれにとどまらない作品もあるとわかって嬉しかったです。

 京都国立近代美術館の特別展「夢二とともに」は、12月25日(日)まで開催中です。





スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

なにわ歴博

Author:なにわ歴博
大阪歴史博物館

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。