スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メディアの地産地消






 今年も開催しました<同志社女子大学講座>(2月4日)。


   同志社女子大学講座
   満員になった会場と加賀裕郎学長


 平成19年度(2007)から、当館と同志社女子大とが共催で行っています。
 今回のテーマは、≪メディア都市・大阪の今昔(いまむかし)≫。
 同志社女子大の影山貴彦教授「在阪メディアのゆくえ~放送を中心に」と、当館・船越幹央学芸員「近代大阪の新聞人と文化」の2題が講演されました。


    同志社女子大学講座
   影山貴彦教授。メディア論がご専門です


 影山先生は、放送局のプロデューサーをなさっていたそうです。放送現場におられた経験から、在阪放送局の置かれている現状や、震災報道のあり方など、多面的にお話しいただきました。

 そのなかで印象に残ったのが、映画「阪急電車」にふれられた部分。
 東京の業界の方に「阪急電車」のことを話すと、“小田急電車なら見るんだがなぁ”と言われたそうです(笑)
 まあ、確かに… 先生も言われるように「名鉄電車」という映画が出来ても、関西人にはピンと来ないですものねぇ。

 そこで出たキーワードが、「メディアの地産地消」。

 たとえば、関西で作った番組を関西人が見る、ということ。
 私たちが関西ローカルの番組を見ると、しっくりくるけど、東京の人たちが作った「大阪もの」を見ると、ステレオタイプがきつすぎて、違和感があります。

 そういう意味での「地産地消」。
 
 このことは、博物館・美術館の展覧会にもいえるなあ、と思いました。
 
 全国巡回する大型展(巡回展)があります。海外展などは、ほとんどそうですね。大勢のお客さまが来場されることが多いです。
 その一方で、地元に密着したテーマの展覧会もあります。当館でいえば、大阪の歴史・文化などを扱う特別展です。しかし、これらの展示は、一般に巡回展に較べると来場者が少ないのです。

 この現象は、博物館の世界では“常識”のようになっているけれど、果たしてそれを素直に受け入れてよいものかどうか。「メディアの地産地消」という言葉を聞いて考えさせられました。

 ある学芸員さんが、“いま自治体が設置する博物館の役割って何だろう?”と考え込んでしまう、とおっしゃっていました。
 ふだん容易に見ることができない海外の文化財を展示することも重要。同時に、自分たちの“足もと”の歴史・文化・文化財について見詰めることも大切です。

 映画「阪急電車」が地元関西でヒットしたようには、博物館界では地元テーマがヒットしづらい。

 なぜなんだろう?

 重い課題です。 





スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

なにわ歴博

Author:なにわ歴博
大阪歴史博物館

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。